組子細工とは、小さな木片を組み付けていく日本の伝統工芸技術の一つです。
釘を使わないために、独特な加工方法の溝や穴を材料となる木片に施しています。小さな木片を組み合わせてできる模様は、200種類以上にも及びます。
組子細工は、材料の加工から組み付けまで、0.1ミリの誤差も許されない繊細な技術です。
また、技術だけでなく、使用する木材の特性や癖を熟知していないと、ピタリと枠に収まる作品にはなりません。
寸分の狂いもない作品を作れる様な一人前の職人になるには、最低10年かかると言われています。
組子細工の起源は飛鳥時代と言われていて、日本最古の組子細工は法隆寺の金堂にあります。
昔は、障子や欄間などの建具の装飾として用いられていました。
木の柔らかな暖かかみや、繊細な文様模様、光や影が作り出す独特な風情は組子細工の魅力であり、現代までその組子細工の魅力は職人たちによって受け継がれてきました。